第450章:つけあがる(10)

「明日のランク戦、私の代わりにやってくれない?あなたの腕前を見てみたいの」

「いいよ、問題ないけど、終わったら私と一緒に日光浴びに行くことね」

「了解」少年は明るく笑った。

山田昭は完全なインドア派で、運動は好きではなく、日光浴はもっと嫌いだった。

青木岑も彼の心理状態を徐々に調整してほしいと願っていた。患者の回復を助けるためにゲームまで付き合うなんて、本当に困ったものだ。

病室を出ると、見波は笑って言った。「看護師長、人望がすごいですね。どんな患者さんでも対応できるなんて」

「人と人との付き合い方を理解することが大切なの。患者さんも友達のように接すれば、誠実に接すれば、相手も真心で返してくれるわ」

「また新しいことを学びました」見波は最初、幸恵と同じように青木岑を敵視していたが、今では尊敬するようになるまでに、長い過程を経ていた。