第3章:巅峰賭神の夜(3)

「大丈夫だと思うよ。私は体質がいいから」青木岑は笑った。

二人が帰ってから、青木岑は疲れて風呂に入り、出てきてすぐにベッドに横たわった。

髪の毛がまだ完全に乾いていない……

「お前、起きろ」

「なに?」

「髪が乾いてないぞ」

「大丈夫よ、明日には乾くわ」

西尾聡雄:……

「ダメだ、風邪を引くぞ」青木岑が望むか望まないかに関係なく、西尾聡雄は彼女を布団から引っ張り出した。

そしてドライヤーを手に取り、青木岑の髪の毛を一筋一筋丁寧に乾かしていった。

「あなた、私を娘みたいに扱ってない?」青木岑は笑いながら尋ねた。

「お前ほど我儘な娘はいないよ」

「我儘って言わないで。今日は私の誕生日で、まだ12時前だから、私が一番偉いの」

「はいはい、お前が一番偉い。胸以外は……」西尾聡雄は小声で呟いた。