「大丈夫だと思うよ。私は体質がいいから」青木岑は笑った。
二人が帰ってから、青木岑は疲れて風呂に入り、出てきてすぐにベッドに横たわった。
髪の毛がまだ完全に乾いていない……
「お前、起きろ」
「なに?」
「髪が乾いてないぞ」
「大丈夫よ、明日には乾くわ」
西尾聡雄:……
「ダメだ、風邪を引くぞ」青木岑が望むか望まないかに関係なく、西尾聡雄は彼女を布団から引っ張り出した。
そしてドライヤーを手に取り、青木岑の髪の毛を一筋一筋丁寧に乾かしていった。
「あなた、私を娘みたいに扱ってない?」青木岑は笑いながら尋ねた。
「お前ほど我儘な娘はいないよ」
「我儘って言わないで。今日は私の誕生日で、まだ12時前だから、私が一番偉いの」
「はいはい、お前が一番偉い。胸以外は……」西尾聡雄は小声で呟いた。