第15章:知能指数の高い変態(5)

「そうね、その女の子の手札も悪くないけど、運が良くないわね」と、もう一人が言った。

青木岑は黙って、静かにテーブルを見つめていた……

ディーラーが三回目のカードを配ると、相手はまたAを引き、その瞬間全員が驚嘆の声を上げた……

表向きのカードには3枚のAがあり、すでに最強に近かった。

そして青木岑の今回のカードはJで、つまり青木岑はKKJ、対戦相手はAAAということになる。

相手の若い男は大笑いし、得意げに5万のチップを投げ入れた。「今回は5万だ。付いてこれるかな?お嬢さん」

青木岑は表情を少し悩ませたように見え、考えているようだった……

「妹さん、もう考えるのはやめなさい。たとえ3枚のKを持っていても、彼より弱いわ。ひどい負けになるわよ」

「でも、もし彼の伏せ札が8のペアだったら?」と青木岑は反問した。

「ハハハハ……冗談でしょう?俺が8のペアを持っているわけないだろう」と男は高慢に笑った。

皆が青木岑が降りると思った時、彼女は手元に残っていた9万以上のチップを全て押し出した。

「オールイン」という言葉だけを口にした。

「気が狂ったのか?」後ろで見ていた人々は興奮して、青木岑は狂ったと罵った。

「本当にオールインするのか……?」相手の男は嬉しくて飛び上がりそうだった。こんなに愚かな女を見たことがないと。

彼が8のペアという最弱の伏せ札を持っていると賭けるなんて。しかし実際は違う、彼の伏せ札はJとQだった。

だから彼はこの女の子が確実に負けると思っていた……

「確かです」と青木岑は断固として言った。

男はすぐに9万以上の同額のチップを投げ入れた。

「俺もオールインだ……」

ディーラーは冷静に二人を見て言った。「お二人とも、伏せ札を開いてください」

男は我慢できずに先に自分の伏せ札を開いた。JQだった。

表向きにはAAAがある。

青木岑は軽く口角を上げ、自分の2枚の伏せ札も開いた。

全員が再び唖然とした……

なんと2枚のKで、つまり青木岑は表向きにKKJ、伏せ札にKKを持っていた。

男は3枚のAで3カード中最強だったが、青木岑は4枚のKを持っていた。

これは何と予想外の展開だったことか……

「すげえ……4枚のK、マジかよマジかよ」観戦者全員が興奮した。