第13章:知能指数の高い変態(3)

青木岑は躊躇なく二十万円のチップを取り出し、バンと投げ入れた。「二十万円」

周りの観客は驚愕した……二十万円は少なくない額だ。各プレイヤーは合計二百万円のチップしか持っていないのだから。

タバコを吸っていたおばさんは最初自信満々だったが、青木岑がこれほど派手に賭けるのを見て、急に迷い始めた。

彼女の表向きの3枚のカードはK-A-Q、手元の2枚はA-Kだった。

一方、青木岑の表向きの3枚はQ-J-A、手元は8-9。表も手元も青木岑は負けが確定していた。

しかし、他の人は青木岑の手元のカードが何か知らず、彼女がこれほど大胆に二十万円を賭けたのを見た。

眼鏡の男が言った。「この妹さん、きっとロイヤルフラッシュを持ってるんだろう。89、10、JQ、あるいは10、JQKA、といった具合にね」

だから彼らは青木岑の表向きのカードがQJAなのを見て、手元にKと10があると思い込んでいた。