第127章:世界に残るのは私とあなただけ(7)

彼女があのSNSを投稿してから、多くの人が二人の国際スターのサイン入り写真を個人的に求めてきた。

山田悦子と幸治という二人のイケメンも例外ではなかった……

青木岑は写真を投稿して自慢したことを後悔していた。やはり控えめにしておけば、こんなに面倒なことにはならなかったのに……

しかし、矢野川のような御曹司までもがクリスティアーナに夢中になるとは思わなかった。

あのヴァンパイア伯爵の作品を見てみる必要がありそうだ……

きっと素晴らしい作品に違いない。そうでなければ、みんながこれほど熱狂的になるはずがない……

「アンナ、彼らは私の友達なの。あなたのサインが欲しいんだけど、いいかしら?」青木岑は振り返って英語で尋ねた。

「看護師長さん、英語がお上手ですね」矢野川はお世辞を言って笑った。