第167章:腹黒い女の手段(7)

「WeChat交換してもいいわよ……全然問題ないわ」中島美玖は笑顔で、トレードマークの八重歯を見せた。

関口遥は心の中でようやく慰めを得た。今夜は無駄じゃなかった……

「でも、もう二杯お酒を飲んでもらわないと」中島美玖が言い終えた。

関口遥は即座に後ろのトイレに駆け込み、激しく吐き始めた……

今では「お酒」という言葉を聞くだけで崩壊しそうになる……

周りから爆笑が起こった……

中島美玖はその後、青木岑の手を引いて「帰って寝ましょう」と言った。

青木岑は黙って彼女の後ろについて行った……

「ちょっと待って」桑原勝が後ろから追いかけてきた。

「何?」青木岑は振り返った。

「このまま帰るの?さよならも言わないの?」桑原勝は気取って尋ねた。

「さよなら」言い終わると、青木岑は中島美玖の後ろについて行った。