第166章:腹黒い女の手段(6)

関口遥はすぐに外に出て行った。女性二人の前で脱ぐわけにはいかないからな……

この要求は馬鹿げているが、男としてやると言ったからには、やり遂げなければならない。

桑原勝は心配で、後を追って出て行った……

中島美玖は口を押さえ、トイレに駆け込んで、激しく吐き始めた……

「大丈夫?すごいね、こんなに飲めるなんて見たことないわ。まさに酒の神様ね」青木岑は中島美玖の背中をさすりながら感心した。

「実は、ズルしたの。ふふ、お酒を飲む前に二日酔い薬を飲んでおいたの……」中島美玖は意味深に笑った。

「なるほど……」青木岑はようやく納得した。

関口遥は一生抜け目なく生きてきたのに、今回はやられちゃったわね。

中島美玖は吐き終わると、だいぶ楽になった様子で、青木岑に支えられながら外に出た。