第160章:心配していた事が起きた(10)

「どうして?あなたの夫はたったそれだけのお願いなのに、叶えてあげられないの?」西尾聡雄は不満げな表情を浮かべた。

「西尾様...いじめないでください...」青木岑は抗議した。

自分は経験が全くないのに、まさか積極的になれと言われるなんて...

しかも男が下で女が上なんて、もう、なんてエッチなの...

「もう冗談はやめて、早く食べましょう」西尾聡雄は愛おしそうに青木岑の手を離した。

そして彼女と一緒に海鮮料理を食べ始めた...

西尾聡雄は胃腸が敏感なため、あっさりしたロブスターのお粥を少し飲んだだけだった...

「そうそう、あなた、話があるの」

「うん」

「今日、青木源人が私の味方をしてくれたでしょう?彼が一つお願いをしてきたの」

「どんなお願い?」西尾聡雄は顔を上げて、青木岑を見つめた。