第182章：一緒に人形を作ろう（2）

「スターキングは確かに以前から契約したかった会社でしたが、後に...少し違う方向に進んでしまいました」

「どのような違いで、このような突然の決断をされたのでしょうか？」金子蘭が尋ねた。

坂口晴人は5秒ほど沈黙し...

そして会場を見渡しながら、ゆっくりと言った。「姉を助けたかったからです」

「お姉さん？あなたにお姉さんがいらっしゃったんですか？」金子蘭が追及した。

「いいえ、彼女は実の姉ではありませんが、家族以上の存在で、私は彼女の人柄を深く尊敬しています」

「では、あなたのお姉さんは...GKと何か関係があるのですか？」

「はい...私の姉はGKの奥様です」

坂口晴人のこの言葉に、会場は騒然となった...

群衆から驚きの声が上がった...

「ある偶然の機会で知り合い、彼女の人柄の良さに惹かれて、最終的に姉として慕うようになりました。先日、彼らの会社が映像部門を立ち上げることになり、私たちの関係が良好だったので、自然とそちらに行くことになったんです」坂口晴人は微笑んだ。