「条件を出すだと!」田中社長は机を叩いて立ち上がり、彼女の鼻先を指差した。「脚本家風情が俺たちに条件を出すとは何様のつもりだ。いい気になってんじゃねえぞ?」
「この脚本は、お前の気分で売らないなんて言えると思ってるのか?」立山プロデューサーはその場で激怒し、直接脅し始めた。「出雲先生、私たちの顔を立てて、大人しく著作権を売ってくれないか」
「皆さんがそこまで誠意がないのなら、これ以上話し合う必要もありませんね」水野日幸は冷ややかな目で嘲笑った。「私の著作権は腐らせてでも、あなたたちには売りません」
「出雲七、お前が芸能界で生きていきたいなら、そんなに傲慢な態度は取らない方がいいぞ!」立山プロデューサーの目は凶暴な色を帯びていた。
水野日幸は彼を一瞥し、嘲笑うように安美に言った。「行きましょう」