曽我時助は人に見られて悪影響が出ることを恐れ、急いで彼女を化粧室に押し込んだ。「おとなしく二番目の兄と一緒にいなさい。残りのことは三番目の兄に任せて。」
曽我若菜は彼にしがみついて泣きながら行かせまいとした。「三のお兄、行かないで。妹はそんなことするはずがないわ。たとえ彼女だとしても、きっと誤解があるはずよ!」
「若菜、離れなさい。」曽我時助は曽我若菜を振り払って、飛び出して行った。
「三のお兄!」曽我若菜は嗄れた声で泣き叫んだ。「二番目のお兄、見に行ってよ。三のお兄を止めに行って、衝動的になるのを止めて!」
二番目の兄の怪我は水野日幸がやったこと。三番目の兄は絶対に彼女を許さないはず。死んでくれれば一番いい。
川村染が入ってきた時、悲しそうに泣いている曽我若菜を見て「どうしたの?また泣いているの?」