第308章 新年おめでとう

悪い子だね。彼が自ら引き受けたからには、必ず全力で春歌姉の治療に当たるはずだよ。自慢じゃないけど、もし彼にも解決できない難題なら、この世界で誰にも解決できないだろうね。

水野日幸は藤田清明が去っていくのを見て、軽蔑しながら不服そうに追いかけて説明した。「私はまだできるのに。」

藤田清明は笑顔に楽しさを加えて、振り向いて彼女の小さな頭を軽くたたいた。「君はしっかり勉強して、将来医科大学に合格したら、特別に私の助手になることを許可しよう。ちゃんと教えてあげるからね。」

悪い子が医学を学びたがり、医科大学を目指すなんて、将来は同業者になるんだね。彼女を研究室に連れてきて、毎日彼女に会えて、一緒に仕事ができる。考えただけでも嬉しくなる。

水野日幸は深いため息をつき、つぶやいた。「私の実力を全然わかってないのね。」