第418章 大変なことになりそうだ

工藤沙織の演技は言うまでもなく、人気も評判も良く、素晴らしい協力相手で、最大限のウィンウィンを実現できます。

「次の脚本には、彼女に合う役がないんです。」水野日幸は少し考えてから、続けて言った。「でも、私の手元には彼女に合う大作映画があります。」

源那津は彼女の様々な才能を目の当たりにしてきたものの、やはり少し驚いた。「ドラマの脚本以外に、映画の脚本もあるの?」

水野日幸は心の中で、私には色々なものがあるけど、一度に全部出したら驚かせてしまうわ、と思いながら、うなずいて曖昧に答えた。「構想中です。大学入試まであと2ヶ月で、『国民アイドル』の収録にも参加しないといけないので、執筆の進度は少し遅くなると思います。脚本は入試後の提出になりそうです。」

彼女のスケジュールは本当に詰まりすぎていて、自分を追い詰めすぎてはいけない。彼女だって人間で、休息が必要なのだから。