第495章 なんだ、彼女か

それから。

入った。

長谷川深は複雑な表情で自分の手を見つめた。

この手は、銃でも、ダーツでも、投げ物でも、常に百発百中だった。

水野日幸は店主を見て言った:「私たちにください!」

店主はぬいぐるみのウサギを彼女に渡し、彼女をじっと見つめ、さらに車椅子に座る男性を見た。笑いたくても笑えない。結局、あれだけのお金を稼がせてもらったのだから。

これ以上入らないようなら、自分の輪に問題があるか、車椅子のイケメンがわざと外しているのかと疑わざるを得ない。

見物客の中には、もう店主が輪に細工をしているのではないかと疑い始める人もいた。誰も入らないのは、わざとお金を騙し取ろうとしているのだと。店主も困っていた。

幸い、この娘が一発で入れた。運が良かったわけではなく、間違いなく達人だ。