曽我若菜の向かい側には、三人のファンがいた。二人の男性ファンと一人の女性ファンで、彼女のファンは主に男性オタクで、彼女の性格と容姿のファンである彼氏ファンや旦那ファンが多く、女性ファンの割合は少なかった。
このゲームでは、ファンたちが協力して、自分のアイドルを困らせる問題を出すことが最終目的だった。ただし、ファンたちにもあまり無理はさせず、アイドルが答えられない問題を一つ出せれば、アイドルの直筆サイン入りポスター、直筆サイン入り写真、そして番組側から提供される四十万円の賞金が獲得できる。
ファンたちは今、必死に問題を考えていた。自分の推しが水をかけられるのを見たくないが、番組側の四十万円の現金賞金は魅力的だった!
各ファングループには、場外の助けを求める機会が一回あり、助けを求める対象は番組のゲスト講師たちだった。これは講師たちも否応なく参加させられる幼稚なゲームだった。