第608章 曽我逸希が日幸は恋をしていると言った

水野日幸は言葉を失った:……

子供っぽい!

黒、白、グレーを基調とした社長室は、水野日幸と長谷川深がショッピングモールで買い物をした後、ようやく生気を帯びた。

ソファーの可愛いクッション、鮮やかな色の昼寝用ブランケット。

机の上の可愛いカップやスプーン、フルーツ皿。

入り口の可愛いスリッパ。

明らかに場違いな装飾なのに、不思議と調和が取れていて、元々冷たく、少し生気のなかったオフィスに、可愛らしさと活気を加えた。

水野日幸は窓際を指差して言った:「あそこに観葉植物を二鉢置くべきよ。一鉢は金のなる木で、もう一鉢はクンシランがいいわ。お兄さん、今日家に帰ったら植物を持ってくるから、明日持ってきてね。」

長谷川深は彼女がモコモコのスリッパを履いてオフィスを走り回る様子を見て、思わず笑みを漏らした:「水野お嬢様、今は夏ですよ。」