「はぁ、若い子は恐ろしいわね。私のこの女優賞の座も、そのうち危うくなりそう、もう愛せない気がする……」と言いながら、松本雫は首を振り、残念そうな表情で言った。「悪意を持って写真を撮って、それをSNSに投稿して、さらにそれを話題にまでしようとした人が、結局他人の踏み台になっちゃうなんて、はぁ、可哀想に……」
松本雫の言葉が終わらないうちに、来栖季雄の冷たい視線を受け、そして躊躇なく即座に話の調子を変え、正義感あふれる口調で言った。「私、そういう人が大嫌いなの。撮影に専念すればいいのに、余計なことばかりして騒ぎを起こして、面白いの?そういう人は本当に許せない、見つけ次第徹底的にやっつけるべきよ……」
松本雫の言葉が終わらないうちに、来栖季雄は冷淡な口調で彼女の言葉を遮った。「さっき私が言ったことは、絶対に口外しないでくれ。第三者に知られたら……」