第474章 ビデオチャット（4）

鈴木和香が昼に目を覚ました時、来栖季雄の今の状況がとても気になっていたが、赤嶺絹代がいたため、ずっと聞き出せないでいた。

長時間眠っていた鈴木和香は、少しも眠気がなく、椎名佳樹の携帯でゲームをしていたが、それも退屈に感じ、携帯を置いて目を閉じると、叔母の小さな寝息が聞こえてきた。そして少し落ち着かない気持ちで寝返りを打ち、しばらく携帯の画面を見つめた後、結局手に取って椎名佳樹の携帯の電話帳から来栖季雄の番号を探し出した。

来栖季雄は携帯をなくしたけど、今は新しいのを手に入れているかな...きっと秘書と一緒にいるはず...でも...

鈴木和香は椎名佳樹の通話履歴を確認したが、来栖季雄の秘書の番号は見つからなかった。少し迷った後、ダメ元で来栖季雄の番号にメッセージを送った：【いる？】

来栖季雄は携帯の通知音を聞き、指先のタバコの灰を払ってから画面をちらりと見た。椎名佳樹からのメッセージを見て、何の用件か分からないまま、画面のロックを解除して簡単な「？」を返信した。

返信が来るなんて...鈴木和香の心に喜びが広がった。片手には点滴の針が刺さっているため、もう片方の手で苦労しながら携帯で文字を打ち、唇を噛みながら送信した：「今何してるの？」

来栖季雄はそのメッセージを見て眉間にしわを寄せ、なんとなく相手の椎名佳樹が普段と様子が違うように感じた。そして少しいい加減な感じで、また「？」を送り返した。

鈴木和香は二つの疑問符を見て、唇を噛んだ。これはどういう意味？自動返信？

少し間を置いて、鈴木和香も来栖季雄に「？」を送り返した。

しかしそのメッセージは石沈大海のように、しばらく返信がなかった。

鈴木和香は思わず眉間にしわを寄せ、自分と来栖季雄のやり取りを何度も見返した後、ようやくこれが椎名佳樹の携帯だということを思い出し、急いでもう一度メッセージを送った：「私、鈴木和香だよ。」

来栖季雄は口にタバコをくわえ、ライターで火をつけようとした時、また携帯が通知音を鳴らした。横を向いて見ると椎名佳樹からの「？」だった。心の中で「変なやつ」と思いながら、タバコに火をつけて深く一服し、もう相手にしなかった。

およそ5分後、携帯がまた通知を知らせ、来栖季雄は反射的に画面を見た。すると椎名佳樹から「私、鈴木和香だよ」というメッセージが届いていた。