第577章 知られざる事(7)

元々点滅していた七色の光が、突然暖かい黄色の光だけになり、その光は明らかにこんな言葉を描いていた:「和香、君を追いかけてもいいかな?」

鈴木和香が驚いている間に、他の壁に点滅していた色とりどりの光も次々と止まっていった。彼女が順番に見ていくと、ピンク色の光で「和香、十三年間愛してた」、青い光で「僕の彼女になってくれないか?和香」、そして最も大きな壁には、白い光で点滅する最も長い文章「あなたがいる季雄の人生こそが、安らかなもの。和香、あなたが望むなら、私は愛し続ける。望まなくても、私は愛し続ける。」

鈴木和香の視線は、この四つの光の文字の間を行き来し、しばらくしてようやく声を発した:「これは……」

「これは七夕の夜に、来栖社長が特別にあなたのために用意したものです。」アシスタントは和香が質問を終える前に答え、少し間を置いて続けた:「その夜、ここであなたに告白するつもりだったんです。」