午後2時。
商業管理機構の三つの企画部門の部門マネージャーは、それぞれ自分の企画案を持って商業管理部の最高会議室へ向かった。
商業管理機構の執行CEOである高橋透は、葉氏グループが直接雇用した商業管理責任者で、四大チーフとは異なり、チーフの権限はCEOの上位に位置し、いわば内部管理者であり、CEOは在任期間中の発展企画のみを担当し、内部の商政管理には関与しない。
本来は部門マネージャーと部門主要企画担当者の会議のはずだったが、予想外にも、会議が始まる前に、商業管理部の新入社員全員が呼び出された。
鈴木知得留も当然会議室に向かった。
意外なことに、CEO高橋透だけでなく、四大チーフも主要な列席者として座っており、さらに驚いたことに、葉氏グループの舵取り青木太一が中央の席に座っていた。一瞬にして、この一見普通の商業管理会議は、非常に重要な会議へと格上げされた。
鈴木知得留が観察したところ、三つの企画部門の部門マネージャーは、いつも自信に満ちている楠木観月を含め、皆非常に緊張した様子だった。
鈴木知得留も、商業管理部に入って20日ほどで、謎めいた大BOSSに会えるとは思ってもみなかった。
青木太一は公の場に姿を現すことはなく、メディアにも一度も登場したことがなく、商業管理部にもめったに現れないと言われている。商業管理部の2000人以上の従業員のうち、青木太一に会ったことがある人は200人未満だという。
そして青木太一は鈴木知得留の想像とは少し違っていた。
70歳という年齢から、非常に老けた高齢者だと思っていたが、今この瞬間、黒い中山服を着て座っている姿は威厳に満ちており、両こめかみの白髪も彼を老けて見せることはなく、むしろその年齢ならではの成熟した魅力を引き立てていた。彼の姿勢は正しく、とても健康そうに見えた。
誰が青木太一は高齢で余命が短いと言ったのだろう?
鈴木知得留は、彼はまだ少なくとも20年は生きられると思った!
「私も長らく商業管理部に来ていませんでした。ちょうど高橋会長から今日経済区の企画会議があると聞き、また今年の新入社員の新しい顔ぶれも見たいと思い、参加させていただきました。皆さん緊張なさらず、いつも通りで結構です」青木太一が口を開いた。穏やかな口調だが、声には力強さがあった。
会議室の全員が拍手を送った。