激しい戦いの中で。
ボスの足が素早く冬木空の腹部に向かって蹴りを放った。
冬木空はその瞬間、両手で掴み取った。
ボスは一瞬驚いた。その時、彼は全力を尽くして捨て身の一撃を放ったのだ。他の結果など考えもせず、冬木空がこの一撃を受けて確実に死ぬと思い込んでいた。
しかし、彼は受け止めた。
受け止めただけでなく、その瞬間、ボスが逃れる暇もなく、冬木空は彼の太ももを一気にねじった。
「うわっ!」ボスは怒りの叫びを上げた。
冬木空は次の瞬間、ボスのもう片方の足を激しく蹴り上げた。
「ぐあっ!」ボスは再び抑えきれない悲鳴を上げ、それに伴って下腿の骨が折れる音が響いた。
ボスは一気に地面に膝をついた。
冬木空は地面の武器を拾い上げた。
そして、身を屈めて確認し、ボスが二度と目覚めないことを確かめると、軽く息を吐いた。