第145章 危険レベルアップ(8)俺、失禁なんてしてない、くそっ!(3更)

心臓が激しく鼓動し、まるで死のカウントダウンのようだった!

しかし、予想していた死は訪れなかった。

北村忠が目を開けると、どこからともなく現れた野犬が、その3体の死体に向かって飛びかかっていた。

死体たちは北村忠を殺す間もなく、十数匹の野犬に包囲され、激しく襲撃されていた。

武器の音が乱れ飛んでいた。

北村忠はもう走ることもできず、ただ野犬と3体の死体の死闘を見つめていた。

血の海になるのは避けられなかった。

北村忠は恐怖で固まり、ただ呆然と見つめていた。

突然、誰かに体を引っ張り上げられた。

北村忠は大きく驚き、その瞬間魂が抜けそうになった。

人に驚かされて死にそうになるじゃないか!

道明寺華は何も言わず、北村忠を引っ張って脇に避難させ、静かに目の前の死闘を見守った。