第143章 危険レベルアップ(6)戦闘継続(1更)

空が徐々に明るくなってきた。

死骸組織は近づいてこなかった。おそらく軽率な行動は控えているようだ。

北村忠も冬木空の突然の爆発的な行動に驚かされていた。

やはり、冬木空は並の人間ではない。

絶対に違う。

北村忠も今では疲れ果てていた。岩に寄りかかり、一晩中の緊張で全身が汗でびっしょりだった。

冬木空が彼に触れ、気を引き締めるよう促した。

北村忠は仕方なく再び立ち上がった。

その時。

頭上で突然ヘリコプターの音が響いた。

冬木空と北村忠は一瞬目を合わせた。

死骸組織が近づいてこなかったのは、明らかに援軍を求めていたからだ。

冬木空は眉をひそめた。

ヘリコプターが降りてくる前に、彼らは逃げ出さなければならない。

彼は北村忠に合図を送った。

北村忠は頷き、石を拾って再び外に投げた。