第143章 危険レベルアップ(6)戦闘継続(1更)

空が徐々に明るくなってきた。

死骸組織は近づいてこなかった。おそらく軽率な行動は控えているようだ。

北村忠も冬木空の突然の爆発的な行動に驚かされていた。

やはり、冬木空は並の人間ではない。

絶対に違う。

北村忠も今では疲れ果てていた。岩に寄りかかり、一晩中の緊張で全身が汗でびっしょりだった。

冬木空が彼に触れ、気を引き締めるよう促した。

北村忠は仕方なく再び立ち上がった。

その時。

頭上で突然ヘリコプターの音が響いた。

冬木空と北村忠は一瞬目を合わせた。

死骸組織が近づいてこなかったのは、明らかに援軍を求めていたからだ。

冬木空は眉をひそめた。

ヘリコプターが降りてくる前に、彼らは逃げ出さなければならない。

彼は北村忠に合図を送った。

北村忠は頷き、石を拾って再び外に投げた。

「バン」と複数の武器の音が同時に響いた。

四方八方から。

冬木空は「別々に行動しよう」と言った。

「冬木空」と北村忠は彼を見つめた。

俺、死ぬかもしれない。

本当に死ぬかもしれない。

冬木空は自分の武器を彼に渡し、「逃げられるなら逃げろ。誰のことも気にするな」と言った。

北村忠はその武器を見つめ、目に涙を浮かべた。「空...」

「泣き顔をするな。俺は死なない!」冬木空は冷たく言った。

北村忠は冬木空を睨みつけた。

せっかくの感動的な雰囲気がこいつのせいで台無しだ。

彼は冬木空が示した手信号を見た。

そして。

二人は大きな岩の後ろから飛び出した。

銃声がさらに増えた。

至る所から。

二人は別々の方向に走り、再び死骸組織の戦力を分散させた。

冬木空は密林の中を駆け抜けていった。

速度は非常に速かった。

死骸組織は追跡に苦労していた。

そして。

目の前に断崖絶壁が現れた。

冬木空は飛び降りた場合の生存率と、後ろの三人と戦った場合の勝算を素早く計算し、即座に後者を選んだ。

素早く木に登った。

死骸組織が到着し、慎重に捜索を始めた。

冬木空は突然木から飛び降り、一人の死骸組織メンバーを押し倒し、即座に転がって相手を自分の上に引き寄せた。

一発の銃弾が死骸の体に命中した。

冬木空は死骸の体を盾にしながら、その武器を使って発砲者を狙い、一発で仕留めた。

もう一人に武器を向けようとした時、弾切れだった。