第157章 鈴木知得留、再び世間を驚かす(1更)

会議室は一瞬静まり返った。

実際、先ほどまでは楠木観月と鈴木知得留の言い争う声だけだった。

明らかに鈴木知得留が正しかったが、理があっても容赦なく、また確かに功を焦る様子を見せ、皆の目には良く映らなかった。

もちろん楠木観月も人心を得られなかった。彼女の言葉は耳障りが悪く、時には考えもなく口から出まかせを言い、上司としての品格に欠けていた。

結局、二人の対立は誰にも利益をもたらさなかった。

鈴木知得留はそれを分かっていながらもそうせざるを得なかった。なぜなら、田村厚を商業管理機構で活躍させるわけにはいかず、彼を徹底的に押さえつけることで、その黒幕を刺激する必要があったからだ。

そして下座に座っている田村厚は、今にも爆発しそうな状態だった。

毎回、毎回自分が何か成果を上げようとする時、鈴木知得留が必ず横槍を入れてくる。

本当に憎らしい。

極限まで憎んでいた。

鈴木知得留が死んでいないという知らせが届いた瞬間、彼は怒りのあまり自分の手で殺してやりたいと思った。

溺死の危機に瀕し、さらなる追い討ちをかけられた後でも生還するとは思いもよらなかった。手足が失われることもなく、大きな怪我もなく、彼女は何事もなかったかのように目の前に現れ、さらにこんなにも傲慢な態度を取れるなんて!

彼には受け入れられなかった。今の鈴木知得留が完全に彼らのコントロールを外れ、むしろどんどん遠くへ飛び立ち、ますます強くなり、もはや太刀打ちできないほどになっていることを。

今回もそうだ。鈴木知得留は彼が何か成果を上げようとする瞬間を見計らって、頭から一撃を加えてきたのだ!

やっと鈴木知得留が怪我をしている隙に、たとえこの女が死ななくても、少なくとも彼がこのプロジェクトを引き継ぎ、それなりの慰めにもなり、心理的なバランスも取れるはずだった。そのわずかな望みさえ、たったそれだけのことさえ、一瞬で鈴木知得留に奪い返された。

いったい、この女をいつまで我慢すればいいのか。もはや我慢の限界を超えていた!

そしてこの時。

鈴木知得留は自分のプロジェクト計画をPPTで投影していた。

PPTは68ページあり、非常に詳細な計画だと思われ、そのページ数だけでも全員を驚かせた。

たった一週間で、しかも怪我の療養中にもかかわらず、これほどの仕事をこなしていた。