第155章 真っ向勝負(1)3更

会議室は火薬の匂いが充満していた。

鈴木知得留は楠木観月の意図的な敵対と過剰な言葉に不満を見せることなく、こう言った。「私はただ、通知を受けていなかったので気になっただけです。自分の知らないことについて疑問を持つのは、何も問題ないと思いますが?」

「通知しなかったのは、あなたの療養を邪魔したくなかったからです。」

「だからといって、その理由で私の仕事を勝手に配置換えしていいんですか。商業管理機構がいつから、本人の意見を聞かずに強制的に仕事を配置換えできるようになったのか、私は知りませんでした。間違っていなければ、商業管理部の人事管理規定では、客観的な理由で従業員の仕事を変更する必要がある場合、当事者と事前に相談し、双方が合意した後に実行できるはずです。」鈴木知得留は一字一句はっきりと言った。

楠木観月は再び鈴木知得留に言い返すことができなかった。

「少なくとも仕事の変更については、私に一言言うべきだったと思います。」鈴木知得留は野村松尾の方を向いて言った。「しかも、高橋会長が全体会議で全員の前でこのプロジェクトの責任者を指名したんです。野村社長は年次休暇中で知らなかったかもしれませんが、他の方々は、特に私の直属の上司である楠木部長は、よくご存じのはずです。」

鈴木知得留は再び矛先を楠木観月に向けた。

楠木観月は歯を食いしばった。

彼女は明らかに怒っており、鈴木知得留に向かって言った。「私たちはこんなに忙しい中、それほど重要でないことを時々忘れることもあります。それは当然のことで、鈴木知得留さんがここで大げさに取り上げて、高橋会長の名前を出して私たちを威圧する必要はありません!今、高橋会長を呼んでこられても、私は会長の前でも同じことを言います。プロジェクトは進める必要があり、あなたがこんなに長く休暇を取っている間、プロジェクトを中断してあなたを待つわけにはいきません。あなたにそれほどの面子はありません。プロジェクトを正常に進める必要がある状況で、私たちは当然、能力のある新しいプロジェクトリーダーを選ばなければなりません。田村厚は民主的に選ばれました。彼の能力はあなたに劣らず、むしろ上回っているかもしれません。機構の立場から見れば、最も正しい選択をしたのであり、これは疑問の余地のないことで、何の過ちもありません。」