第176章 陰謀(3)怖がらないで、私が後ろで守っているから!

鈴木山の事務所の中。

鈴木知得留は我に返り、「お父さん、村上おじさんの事務所にはこのお茶はないわ」

「もしかしたら飲み切ったのかもしれないな」鈴木山は気にせず言った。「でも村上アシスタントは私が飲み終わる前に必ず補充してくれるはずだ。長年一度も切らしたことがない。私のお茶を飲む習慣も、村上アシスタントのおかげで身についたものだ」

その口調には、感謝の気持ちが込められていた。

鈴木知得留は軽く唇を噛んだ。

「そういえば、村上アシスタントはどこに行ったんだ。今日はまだ来ていないのか?」鈴木山は独り言のように言った。

鈴木知得留は答えず、この時何も言わなかった。

鈴木山は村上アシスタントに電話をかけたが、誰も出なかった。

鈴木山はさらに驚いて、「なぜ電話に出ないんだ?出勤もしていないし?」