第193章 謎の日常(甘々甘々)(2番目)

冬木空には女友達がいた。

これは火星が地球に衝突するようなことだ。

彼女は信じられなかった。

鈴木知得留は全く信じられない様子で彼を見つめた。

冬木空は言った。「パソコンが得意なんだ」

「女友達がパソコンが得意?」

「うん」

「ゲームが好きなの?」そんな風には見えないけど!

「ゲームじゃなくて、ハッカーだ」冬木空は説明した。

くそっ。

そんな高度な職業を、パソコンが得意とか言うなんて。

「それで?」

「技術者だし、性格もいいから...」冬木空は言った。

「どんな性格?」鈴木知得留は彼の言葉を遮った。

「無口で、笑わなくて、引きこもり気味」

なるほど。

冬木空の目から見れば、自分の性格は最悪なのかもしれない。

「だから友達になったの?」鈴木知得留は尋ねた。

「うん。周りにパソコンが得意な人がいなくて、北村忠が彼女はいい人だと言ったから、付き合うことにした」