結婚式の会場。
鈴木知得留は冬木空を片隅に引っ張った。
冬木空は鈴木知得留をホテルのスイートルームに連れて行った。
鈴木知得留は不機嫌そうに、「なぜここに連れてきたの?」
「寝るためだ」
「眠くないわ」
「俺は眠い」
「結局、秋山静香との関係を話したくないってことね」鈴木知得留は眉をひそめた。
冬木空は笑って、彼女の頭を撫でながら、「嫉妬?」
「そうよ、嫉妬してる」
それに、私をペットみたいに扱わないで。
冬木空は突然腰を曲げて、彼女をお姫様抱っこした。
鈴木知得留は驚いた。
両手で彼の首に抱きついた。
「何するの?」
「どうだと思う?」
「冬木空、夜までって約束したでしょ」
「変なこと考えてるな」冬木空の口角の笑みがより輝かしくなった。「少し休もう。夜にはまだディナーパーティーがある」