第311章 青木晴人の得意満面(2)

商業管理ビル。

鈴木知得留はオフィスに座り、真剣に仕事に取り組んでいた。

鳳里道川の再開発プロジェクトは現在も着々と進行中だ。

鳳里道村の館長様である金田勇気は殺人罪の容疑で死刑判決を受け、彼を支持していた村民たちも、それぞれの罪状に応じて法的な処罰を受けた。また、金田勇気と密接な関係にあった横須賀当局の関係者も一網打尽にされ、容疑者全員が逮捕、判決を受けた。全国民が注目したこの事件は、日本国政府が直接派遣した調査官によって監督され、わずか3ヶ月で見事な結末を迎え、国民は大いに満足した。

それに伴い、政府の介入により、鳳里道村は商業管理部による再開発が再び行われることになったが、依然として一部の村民たちは外部の人間の進入を拒絶し、開発に支障をきたしており、プロジェクトは若干の遅れが出ている。

この開発プロジェクトは、事故が発生して以来、青木晴人の手から直接鈴木知得留の手に渡された。

鈴木知得留は心の底から鳳里道村を完全に解放したいと思っていたので、断ることもできなかったし、断る気もなかった。

青木晴人は青木氏の舵取りとなり、楠木観月は事故で重傷を負い入院した。彼女だけが無事に鳳里道村から脱出できたため、周りの人々は彼女を異様な目で見ていた。恩を仇で返し、見死にしたという罪名が彼女にのしかかり、もしこのプロジェクトの引き継ぎを拒否していたら、どんな中傷を受けることになったか分からない。

実際、商業管理部だけでなく、外部の多くの人々も彼女の今回の行動に非常に不満を持っており、メディアもこの事故について特別に報道し、彼女について特に評価を下した。幸いなことに、その記事は公式の悪影響を及ぼす可能性があるとして削除が命じられ、一時的に大きな影響は出なかったものの、鈴木知得留の評判は地に落ちた。

鈴木知得留はこの事故について沈黙を選んだ。

説明すればするほど気にしているように見え、かえって心虚しく思われるだけだ。むしろ何も応答せず、外部の人々に事実の真相を推測させ、自然と収束させた方がいい。

彼女は椅子を回転させながら、ドアをノックする音を聞いた。

加藤蓮が外から入ってきて、「鈴木部長、30分後に全体会議があります。全員参加が必須です」と言った。

「なぜ突然全体会議があるの?」

「青木氏の舵取りが直接全社員と対面するそうです」