第336章 めぐり逢えた幸せ、永遠に離れない(3番目)

「塩川ドクターに病衣があるか聞いてきます」と言って、鈴木知得留はドアの方へ歩き出した。

「鈴木知得留!」冬木空が彼女を呼んだ。

久しぶりに彼が自分の名前を呼ぶのを聞いた。

この瞬間、明らかに怒りが込み上げていた。

鈴木知得留は振り返り、挑発的な表情で彼を見つめた。

「そんな格好で外に出ようとするな」冬木空は歯を食いしばって言った。

鈴木知得留は明るく笑って、「じゃあ、夫君は私がどうやって服を探しに行けばいいと思うの?」

「こっちに来い」冬木空は命令した。

このスチール製の保守的な男。

鈴木知得留は口を尖らせながら、ゆっくりと彼の方へ歩いていった。

ベッドに近づいた瞬間。

冬木空は突然鈴木知得留を抱き寄せた。

鈴木知得留は悲鳴を上げた。

次の瞬間、バスタオルが緩んで...

「冬木空、この変態!」鈴木知得留は叫んだ。

「動くな」冬木空の表情が少し変わった。

「離して」鈴木知得留は全く聞く耳を持たなかった。

「これ以上そうされると、失礼を承知で...」冬木空の息遣いが荒くなってきた。

「...」

鈴木知得留は思わず罵りたくなった。

なぜ毎回、乱暴な行為をこんなに上品に言い表すの?!

知らない人が聞いたら、私が理不尽な振る舞いをしているように思われてしまう。

冬木空が毎回どれだけ...言葉では表現できないことをするか、誰が知るというの。

鈴木知得留はバスタオルを引っ張った。

冬木空はただそんな彼女を見つめていた。

鈴木知得留は言った、「結局服はあるの?」

「ある」冬木空は言った、「北村忠に持ってきてもらった」

「どこに?」

「クローゼットだ」

鈴木知得留はバスタオルを巻いたままベッドから降りた。

降りた瞬間。

誰かが深いため息をついた。

しばらくぶりの再会は新鮮な恋のよう...

鈴木知得留は顔を赤らめながらVIP病室専用のクローゼットへ向かった。

クローゼットの中には冬木空の服が整然と並んでいて、彼女は大きめのTシャツを選んだ。基本的に冬木空のTシャツは彼女の太もも中部以下まで届くので、十分に隠せる。

これは...

下着はどうしよう?

彼女は振り返って冬木空を見た。

冬木空の視線が常に彼女の体に向けられているのに気付いた。

しなやかな体に。

鈴木知得留の顔が再び赤くなった。