第329章 風雲変(2)東京へ急ぐ

鈴木知得留は今日のトップニュースを見て、自分の目を疑った。

昨日まで冬木空と電話で話していたのに、どうして突然心臓病が再発したというのだろう?!

彼女の心臓は激しく鼓動していた。

これが真実だとは信じられなかったが、それでもこのニュースに胸が締め付けられた。

彼女は電話を取り、冬木空に電話をかけた。

電話に出たのは塩川ドクターだった。「私は冬木空の専属医です。冬木空は今、危篤状態です。何かございましたら、まず私にお伝えください。適切なタイミングで伝えさせていただきます。」

「塩川先生、私は鈴木知得留ですが、冬木空の状態はどうなのでしょうか?」

「かなり深刻です。」塩川は言った。「早く戻ってこられれば、最期にお会いできるかもしれません。」

鈴木知得留の顔が真っ青になった。