青木晴人と金田貫一が去った後、すぐに君島博と合流した。
お互いの表情は極めて険しかった。
君島博はすでに冬木空から提供された映像を見ていた。左右に分かれた二つの画面で、それぞれ鈴木知得留と橋本平が映っていた。君島博は8倍速で見ていたが、実に単純なことで、二人が同じ時間に全く異なる場所に現れており、詳しく見る必要もなく一目瞭然だった。
「これが君たちの言う、証拠は確実で、百パーセント鈴木知得留を投獄できるという保証か?!」君島博は冷笑し、冷ややかな目つきで画面を見続けた。
冬木空には本当に感心させられた。
この男は、確かに彼にとって大きな脅威となっていた。自分の配下でない者は、絶対に生かしておけない!
彼の目に宿る殺気は明らかだった。
青木晴人も怒り爆発寸前だった。「まさか冬木空が鈴木知得留と橋本平のこの期間の全行動記録を入手できるとは思わなかった。彼がこの方向から調査するなんて想像もしていなかった。ただ各方面から証人を探して証明しようとするだけだと思っていた。東京のこのプロジェクトに関係する全ての証人は、私が既に手配済みだったのに!」
「想像もしていなかった?」君島博は冷ややかに言った。「何を考えていたんだ?奴らに15日もの時間を与えて、こんなものを調べさせるとは!」
青木晴人は言葉を失った。
その瞬間、本当に気が狂いそうだった。
金田貫一の表情ももちろん険しく、非常に険しかった。
彼は歯ぎしりしながら言った。「映像に何か抜け穴がないか確認しよう。二人の接点を何とか見つけられないか。」
「冬木空を馬鹿にしているのか?!」君島博は皮肉たっぷりに言った。「彼がこの映像を提供できるということは、百パーセントの確信があるということだ!」
「この映像を破壊することはできないのか?フォーマットが合わないとか、再生できないとか言って、私が誰かに映像を細工させる。」