第398章 出獄、甘い幸せ

法廷の外。

青木晴人の顔色は最悪だった。

鈴木知得留は眉を上げ、挑発的な表情を浮かべた。

青木晴人は手を振り払い、怒りながら立ち去った。

記者たちは規制線の外で待機しており、青木晴人と金田貫一が最初に現れるのを見て、興奮した様子だった。

「青木さん、最終的な真相は楠木観月の仕業で、鈴木知得留を陥れるために一連の犯罪を行ったということですが、本当ですか?」

「青木さん、楠木観月がこのようなことをした件について、何かコメントはありますか?楠木観月はあなたに好意を持っていたそうですが、あなたは彼女にどのような感情を抱いていたのですか?」

「青木さん、先ほど鈴木知得留があなたの健康状態について言及していましたが……」

もともと良くなかった表情の青木晴人は、この時さらに険しい表情になった。