第397章 判決!楠木観月の末路、青木晴人の窮地!

「私の銀行カードの暗証番号は何ですか?」鈴木知得留は木村章に尋ねた。

木村章は全身がガタガタと震えて緊張していた。

しばらくしてから答えた。「忘れました。当時あなたが教えてくれましたが、時間が経ちすぎて忘れてしまいました。」

「忘れたのか、それとも私が教えたことなどないのか?」鈴木知得留は眉を上げ、刑務所で日の目を見ない生活を送っていても、その威厳は変わらなかった。

木村章は唇を噛みしめ、体が震えていた。

「木村章、私たちの関係がどうだったか、私たちは両方よく分かっているでしょう。あなたがずっと私に近づいて取り入ろうとしていた本当の理由も私はよく分かっています。そして、私があなたの演技を見抜いていながらもなぜ何も言わなかったのか、分かりますか?」

木村章はじっと鈴木知得留を見つめ、その瞬間何かを悟ったようだった。

鈴木知得留は彼女の不純な動機を最初から見抜いていた。楠木観月の手下だということも知っていて、ただ証拠を掴むために放置していただけだったのだ。

「そして今あなたが誰のために働いているのか、誰と親密な関係にあるのか...」鈴木知得留は目を鋭く見開いた。「私は証拠も含めてすべて把握しています。」

木村章は驚愕した。

「商業管理部では毎月、従業員の業績評価を行って月間の仕事ぶりを評価しています。人事部からの情報によると、木村章は毎月楠木観月の部署で最高評価を取得しています。それは目標達成度の最高点ではなく、仕事の印象点です。楠木観月は毎回あなたに最高点をつけ、部署内で最高の給料を与えています。楠木観月がそこまであなたを重用し昇進させているのに、なぜ裏切って私に取り入ろうとするのですか?楠木観月と私の関係が良くないことは分かっているはずです。」

「私たちは一緒に入社したんです。楠木部長が私の仕事能力を評価して最高評価をくれたとしても、やはり昔の縁は大切にしたいと...」

「先ほど藤田弁護士が明確に言ったように、あなたは私の偽りの友人です。利益の前では、あなたは私を選ばないはずです!今になって昔の縁を持ち出すなんて、あなたの言葉通りなら、楠木観月があなたにそれほど良くしてくれているのに心から従う気がないということですね。感情に誠実な人なら、なぜ橋本平に私が村上聞を圧迫するよう指示したと言ったのですか?!」