第345章 国際友人——松本未央

会議が終わった。

北村忠がまだ自分のオフィスに戻る前に、オフィスは既に人々によって解体されていた。

北村忠は自分の物が散らかされているのを見ていたが、特に大きな反応はなかった。

むしろ、傍にいた人事部の社員が大きな声で言った。「みなさん、気をつけてください。物を壊さないように。」

北村忠はその社員の方を向いた。

社員も北村忠を見返し、笑いながら言った。「副部長...申し訳ありません、北村さん、あなたの席はこちらです。」

そう言って、大きなオフィスの一番端の席を指さした。

「わかった。」北村忠は表情を変えずに言った。「ゆっくりやってください。終わったら呼んでください。」

「はい。」人事部の社員はとても丁寧だった。

北村忠は質素な机の前に座った。

目の前には何もなく、ただの空っぽの机と椅子があるだけだった。