第437章 打ち上げパーティー、彼女は彼らの邪魔をしたかもしれない!(3番目)

『天の堂』のオーディションは、放送中断後の最初の回であり、決勝戦の5回前でもあった。視聴率が出る前に、すでに評判が広がっていた。

番組の下で視聴者たちは次々とコメントを投稿していた:

「北村忠に対する認識が覆された!」

「北村忠さんに謝らせてください。私が目が利かなかったんです!」

「興味本位で見始めたけど、もう離れられない!」

「加賀雄、今日の君は違う人みたいだった!頑張って、期待してるよ!」

「私だけ?今夜の衣装が素敵すぎると思うのは。どれも生き生きとしていて!」

……

たくさんのコメントが寄せられた。

番組が終わってからもずっと、コメント欄には次々と新しいコメントが流れ続け、増え続けていた。

プロジェクトチームの全メンバーが広い個室に集まり、全員がスマートフォンでコメントを見ていた。その瞬間、目の前の豪華な料理よりもスマートフォンの画面の方が魅力的に映っていた。全員が空腹のまま生放送を行っていたにもかかわらず。

「本当に泣きそう」新入社員の村上茜は目を赤くしていた。

その瞬間、自分たちの努力と成果に感動していたのだ。

「私も」別の感受性の強い女性社員も同調した。

「しっかりしろよ、これはまだ1回目だぞ。あと4回の激戦が待ってるんだ。一つの成果で天にも昇る気か!」伊藤茂は水を差さずにはいられなかったが、心の中ではその瞬間、本当に感動で爆発しそうだった。

北村忠が言った。「確かに喜ばしいことです。少なくとも今日の回は、私たちの勝利と言えるでしょう。残りの4回については、伊藤さんの言う通り、まだまだ厳しい戦いが待っています。でも、それは今夜の祝杯を邪魔するものではありません。今夜は好きなものを食べて、好きなものを飲んでください。明日は……」

全員が期待を込めて彼を見つめた。

「明日は、いつもの時間に出勤です」北村忠はゆっくりと言い切った。

「えー、社長もひどくなったじゃないですか!」

「とにかく、明日定時に出勤できる自信がある人は今夜思う存分飲んでください。自信がない人は、私たちが飲むのを見ているだけでいいです。さあさあ、まずは皆さんに乾杯します。この2週間、本当にお疲れ様でした」北村忠は立ち上がった。

他のメンバーも全員立ち上がった。

雰囲気は一気に盛り上がった。

冬木心も群衆の中にいた。