第420章 改頭換面、やるからにはやり遂げる(1更)

「何を恐れているんだ?」北村忠は一言一言はっきりと井上明に尋ねた。

「ビジネスの世界を子供の遊びだと思っているのか?ただの脅しで私を感情的にさせられると思っているのか?北村忠、おとなしくしていることをお勧めする。少しは自分のことを知って、余計な事を探さないほうがいい」

「井上部長、私が何かするのをそんなに恐れているんですか?やっと手に入れた北村系が私の手に戻ることを恐れているんですね……」

「北村忠、何を言い出すんだ!」井上明は突然席から立ち上がり、怒りを露わにした。

「北村系は我が北村家の事業だ。たとえあなたの母親が北村姓だとしても、あなたは井上姓だ。結局のところ、あなたは部外者だ。もちろん、北村系を手に入れるために恩を仇で返して改名することもあり得るが、少なくとも今のところ、あなたは部外者だ。部外者が我が北村系をこのように占拠するのは、少し……道義に反するとは思わないのか?」