北村忠はじっと道明寺華を見つめていた。
ウェディングドレスを着た道明寺華を見つめていた。
道明寺華のウェディングドレスは、ベアトップデザインで、白い滑らかな首筋と、その下の繊細な鎖骨が露わになっていた。
彼女の着ているドレスには、小さなダイヤモンドが散りばめられ、一つ一つが照明の下で輝き、まるで星のように目が眩むほどだった。
ドレスは彼女の体にぴったりとフィットし、ウエストは異常なほど細く、スカート部分は豪華に広がり、トレーンは長く床を引きずっていた。彼女は普通の女の子より背が高かったが、今はより一層すらりとして背が高く見えた。
北村忠は、いつから道明寺華がこんな体つきになったのか、本当に分からなかった。
そう。
身長ではなく、スタイルのことだ。
授乳期だからこうなのだろうか?!
彼は見つめていた。
想像もしていなかった道明寺華の姿を見つめていた。
道明寺華も北村忠の視線に何となく恥ずかしさを感じていた。
頬が少し赤くなっていた。
まだヘアセットはしておらず、肩までの短い髪は、ただ単純にポニーテールに結んでいただけで、顔にもメイクはしていなかったが、それでも彼女の全体的な様子は特に良く見えた。
道明寺華の顔立ちはそれほど美しくなく、むしろ北村忠の心の中では本当に不器量だと思っていたのに、なぜかこの瞬間、とても見栄えが良く感じられた。
一体何が変わったのだろう?
肌が白くなった?スタイルが良くなった?髪が伸びた?
それとも他に何か変化があったのか!
もしかして単に...見慣れてきただけで、見れば見るほど綺麗に見えるようになったのか。
「花嫁様があまりにも綺麗で、新郎様がまばたきもせずに見とれていますね!」スタッフが冗談を言った。
北村忠は慌てて我に返った。
広橋香織も傍らで少し見とれていた。
確かに彼女は長い間華のスキンケアやボディケアをしてきたが、華がこんなに大きな驚きを見せてくれるとは本当に予想していなかった。期待以上だった。
顔立ちが大きく変わったわけではなく、ただ全体的な印象が、突然違って見えるようになったのだ。
華は美人とは言えないが、彼女の容姿にはそれほどの魅力はなく、むしろ爽やかで、清潔で、心から心地よく感じられるタイプだった。
「似合う?」道明寺華は突然北村忠に尋ねた。