道明寺華は午後に病院へ行った。
やっと虎にミルクを飲ませることができた。泣き疲れて眠くなってから、ようやくぼんやりと少し飲んでくれた。
完全に寝入ってから、道明寺華は急いで病院へ向かった。
彼女は虎の小児科医を見つけ、自分の状況を説明した。
小児科医は薬を処方し、多くの注意事項を伝えた。よく休養を取るように言われ、この症状には特効薬はなく、自分自身で乗り越える必要があると説明された。
道明寺華は長居せず、診察が終わるとすぐに帰り支度をした。
虎が目を覚ましたとき、加賀さん一人では手に負えないのではないかと心配だった。
病院の正面玄関に向かい、タクシーで帰ることにした。
彼女は考えた。車を買わなければならないな、さもないと不便すぎる。
以前は鈴木知得留の車を使っていて、その後北村家に行ってからは北村家の車を使っていた。今は一人暮らしだから、自分の車を買わなければならない。