鈴木知得留のオフィスにて。
「何の用?」鈴木知得留はこれ以上考えないようにして、話題を変えた。
「これは青木晴人の犯罪証拠の原本だ。彼の直筆のサインもある」
鈴木友道は書類を鈴木知得留に渡した。
鈴木知得留は受け取って目を通し、弟の仕事の効率の良さに本当に満足した。
実際、この数年間、弟は父親に育てられてきた。商業管理部に来てからの時間は短いものの、能力は確かに優れていた。
父親がどんな人物であれ、結局のところ、家族に対してはそれほど悪くはなかった。だから今、父親の行動に失望していても、彼女は依然として父親を、とても大切な家族として見ていた。
「よし」鈴木知得留は書類を自分の金庫に入れた。
鈴木友道は尋ねた。「次はどうする?」
人証物証が揃った以上、青木晴人は完全に終わりだ!