ロドジ: 全員、整列しろ!
全員が整列した後...
ロドジ: さっき感じただろう… あの力を。あの穴の中で、極限の恐怖を感じたときに目覚めた力だ。だが、今からお前たちはそれを正しく使う方法を学ぶ! さあ、このスーツを着て、その上にこのスカーフを巻け。
全員が着替え終わると...
ロドジ: ついてこい。
彼についていくと、巨大な扉の前に到着する。扉の中に入ると、広大な部屋が広がっていた。そこには無数の鉄製のシラモドール・スコーピオンの像が並んでいた。
ロドジ: さあ、一人一体の前に立て。今からお前たちの拳で、こいつの頭を落とせ。
訓練生: でも、こんなの無理じゃないか!?
ロガン: これ、鉄製だぞ。どうしろっていうんだ?
ロドジ: (怒鳴る) いいから、殴れ!!
全員が必死に殴るが、拳に痛みが走るだけで、まったくダメージを与えられない…
ロドジはそれを見て笑う...
ロドジ: 弱すぎる!! 内なる力を感じろ! あの穴の中で何を感じたか思い出せ! 痛みがあろうと止まるな! 目の前の像がお前の家族を襲っていると想像しろ! さあ、始めろ!!
再び殴り続ける訓練生たち。しかし、痛みが増していくばかり...
ロドジ: (嘲笑) 弱い… 情けない… 情けないぞ!! こんなんじゃ、お前たちの家族は殺されてしまう! 止まることは許されん!!
ロガンは目を閉じ、ロドジの声をかき消す。そして、像が家族を襲う光景を想像する… その瞬間、内なる力が燃え上がる。目を開けると、瞳が真っ赤に染まる。息を大きく吸い込み、拳を振り上げ、一撃で像の顔を砕いた… 他の者たちも次々と成功し始める…
ロガンは右を向くと、ヒマリが汗だくで震え、目を閉じたまま立っていた。
ロガン: おい、大丈夫か? まだ意識あるか?
その瞬間、ヒマリは像の腹部を拳で打ち抜く。像は真っ二つに割れた!
ロガン: すごい!! 真っ二つにしたぞ!!
ヒマリ: (息を切らしながら) ありがとう… あなた、ロガンよね?
ロガン: ああ、どうして俺の名前を?
ヒマリ: あの日、部屋で君の友達が大声で名前を呼んでいたから。
ロガン: ああ、なるほどな! それで、君の名前は?
ヒマリ: 私はヒマリ。
ロガン: 会えて嬉しいよ。
ヒマリ: うん… 私も…… っ!?
突然、ヒマリの体がぐらつき、意識を失う。
ロガン: ヒマリ!? どうした!?
そして、ロガンもそのまま意識を失う…
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しばらくして...
ロガンが目を覚ますと、まだその場にいた。数人の仲間も意識を取り戻している。
ロガン: 俺たち、どれくらい気を失ってた?
ロドジ: 約二時間だな。
ヒマリも目を覚ます。
ヒマリ: え…? 何が…?
ロドジ: お前たちの力が、一気にエネルギーを消耗したせいで倒れたんだ。だが心配するな。訓練を重ねるほど、耐久力も上がっていく。さあ、休憩室へ行け。
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移動中...
ヒマリ: まだ、ちょっとフラフラする…
ロガン: 俺もだ…
ヒマリ: 君の家族に、**ピアロード軍(Pyarod Army)**の戦士はいる?
ロガン: いや… 俺の知る限り、いないな。君は?
ヒマリ: 私の父が… ピアロード軍にいたの。
ロガン: いた…? まさか…?
ヒマリ: 私も、どこにいるのかわからないの。任務に出て、そのまま戻ってこなかった。でも、ピアロード軍から死亡報告はなかった。そして、父の戦友だったノイティグロ(Noitegro)… ピアロード軍の**ロダン(Rodan)**が、「彼はまだ生きている」と言い切ったの。
ロガン: …それは… 辛いな。でも、何か新しい情報は? これからどうする?
ヒマリ: 何も… もう三年も経つのに、私はまだ父を探したい。でも、この気持ちが消えてしまうのが怖いの…。
ロガン: 大丈夫、俺たちで訓練して、一緒に探し出そう。
ヒマリ: ……ありがとう、ロガン。
ようやく休憩室に到着。全員が何も考えず、そのまま深い眠りに落ちていった…。