スミコの物語

ロガンは目を覚まし、窓辺で何かを書いているヒマリを見つける。彼は彼女の方へ歩み寄る…

ロガン: おはよう。

ヒマリ: おはよう、ロガン。

ロガン: 何をしているんだ?

ヒマリ: 母さんに手紙を書いてるの。

ロガン: 手紙だって?!

ヒマリ: うん。

ロガン: そんなことができるなんて知らなかった… 誰が届けるんだ?

ヒマリ: 毎月初めに男の人が来るの。その人に手紙と宛先を渡せば、自分の方法で届けてくれるのよ… まさか聞いたことないの?

ロガン: いや、初めて聞いた。

ヒマリ: でもね、ちょっと嫌なことがあるの。

ロガン: 何だ?

ヒマリ: その人は、手紙を受け取る前に必ず中身を読むの。それに、ここがどこかとか、私たちが何をしてるかとか、Pyarod軍についての情報を書くのは禁止されてるの。

ロガン: それでも、大事なのは家族が俺たちの無事を知ることだろ。…よし、邪魔しないようにするよ。

ヒマリ: うん、大丈夫。

ロガン: ソミコ!! ソミコはどこだ?!

ロガンはソミコの部屋に向かうが、彼も仲間たちも見当たらない。彼はヒマリに叫ぶ…

ロガン: 爆破部隊はどこに行ったんだ?! まさかまだ戻ってないのか?!

ヒマリ: そんなはずないわ!

ロガン: 探しに行こう。

ロガンとヒマリは外に飛び出し、少し歩くと、道端に倒れている訓練生を見つける。彼らは近づく…

ロガンが揺さぶって起こそうとすると、その訓練生は驚き、怯えた様子で飛び起きた。

訓練生: 来るな! 来るな! 何なんだ、これは?!

ロガン: おい、大丈夫か?! 何があった?!

ヒマリ: 気にしないで、先を急ぎましょう!

彼らはさらに進むが、数メートルごとに道端で眠る訓練生がいる。二人は必死にソミコを探し、ついに彼を発見する。ロガンがソミコを揺さぶると…

ソミコは突然飛び起き、大声でロガンに叫ぶ! ロガンも負けじと同じように叫び返す!

ソミコ: やめろ! やめろ! 離れろ!!

ロガン: ソミコ!! 何があったんだ?! ちゃんと説明しろ!!

ソミコ: 訓練… 訓練だよ、ロガン…

ロガン: 訓練がどうした?!

ソミコ: 俺たちの教官、ゾルドは人間の悪魔だ! 滝の向こうにある訓練場に着いた途端、俺たち一人ひとりに鉄球を渡したんだ。そして、熱した鉄の棒を手にしてこう言った…

"二回目で成功しなかったら、これで焼いてやる"

ソミコ: 俺は…たぶん十回以上挑戦して、やっと成功した… でも、それで終わりじゃなかった。全員が終わった後、奴はこう言ったんだ。

"さあ、次はお前たちが俺の頭を爆破する番だ"

ソミコ: 俺たちはみんな唖然とした… すると奴は叫んだ、"早くしろ!!" それで俺たちは全員で飛びかかった… そして今、俺たちの四分の一がPyarod医療センターにいるってわけだ…

ロガンが大爆笑する。それを見たヒマリも笑い出す!

ソミコ: 何がおかしいんだよ?! 俺の手を見ろよ!

ソミコが手を見せると、そこには10箇所以上の火傷が… しかし、それを見てもロガンとヒマリの笑いは止まらない!

ソミコは二人の前を歩きながら、むすっとした顔で進む… その後ろで、二人はまだ笑い続けていた…