クリニックに急いでいたため、朝食を食べ忘れてしまいました。お母さんが生きていたら、私と孫の健康を疎かにしたことで、きっと耳が痛くなるほど説教されていたことでしょう。
美しい朝の空の下、近くのパン屋さんへと向かいました。パン屋とクリニックのある建物との距離は目と鼻の先でしたが、到着した時には息を切らしていました。最近は体力が落ちているようです。
バッグの中をまさぐってハンカチを見つけ、こめかみの汗を拭いてから、再びバッグの中にしまいました。
透明なガラスに並べられた食欲をそそるペイストリーを見ながら、カウンターに立っている女性にケーキ1切れと野菜サンドイッチ、ミネラルウォーター1本を注文しました。窓際の快適な場所で朝食を楽しむことにしました。理想的な朝食とは言えないかもしれませんが、鳴り響くお腹を満たすには十分でした。