ランチ

クリニックに急いでいたため、朝食を食べ忘れてしまいました。お母さんが生きていたら、私と孫の健康を疎かにしたことで、きっと耳が痛くなるほど説教されていたことでしょう。

美しい朝の空の下、近くのパン屋さんへと向かいました。パン屋とクリニックのある建物との距離は目と鼻の先でしたが、到着した時には息を切らしていました。最近は体力が落ちているようです。

バッグの中をまさぐってハンカチを見つけ、こめかみの汗を拭いてから、再びバッグの中にしまいました。

透明なガラスに並べられた食欲をそそるペイストリーを見ながら、カウンターに立っている女性にケーキ1切れと野菜サンドイッチ、ミネラルウォーター1本を注文しました。窓際の快適な場所で朝食を楽しむことにしました。理想的な朝食とは言えないかもしれませんが、鳴り響くお腹を満たすには十分でした。

「このサンドイッチ、思っていたより美味しい」一口かじってみて思いました。野菜サンドイッチを美味しそうに食べ始めて初めて、自分がどれほど空腹だったかに気づきました。今朝食べたものは全て吐き出してしまい、健康が心配で再び食べる気になれなかったのです。

突然、子宮の中から蹴りが来ました。かすかな動きでしたが、確かに感じました。心臓が跳ね上がり、蹴りを感じた場所を優しく撫でました。overwhelming な喜びで、目の端に涙が浮かびました。

私の赤ちゃん、と母親特有の愛おしい独占欲を込めて、私は呟きました。

「美味しいでしょう?」唇に優しい笑みを浮かべながら赤ちゃんに話しかけました。もう一度蹴りがありました。最初のものより強く、はっきりとした動きで、まるで私の言葉を理解して応えているかのようでした。

再びお腹を撫で、もう片方の手で頬に落ちた涙を誰にも見られる前に拭いました。何の理由もなく泣いていると思われたくありませんでした。

食事に戻り、野菜サンドイッチを大きく一口で食べ終えました。次にケーキに移りました。サンドイッチでは満足できず、ケーキを食べ始め、口の中に広がる甘さを堪能しました。5分もしないうちに、皿に残っているのはアイシングだけになりました。

そして最後に、ミネラルウォーターを一気に飲み干して食事を終えました。

満足して、ようやく席を立ちました。