空は明るく青く、素晴らしい一日の始まりを予感させていた。数週間の豪雨が続いた後、ついに地平線から太陽が顔を出した。これが私の人生にとって良い前兆であることを願った。美しい空から視線を外し、タクシーを拾って中に乗り込んだ。
程なくして、タクシーは大きな建物の前で停車した。運転手に料金を支払い、建物に向かって歩いた。制服を着た警備員がガラスのドアを開けてくれた。微笑みながら感謝の言葉を述べ、階段を上っていった。頂上に着いた時、一瞬立ち止まって息を整えた。
定期検診のためにこの階段を何度も上ってきたが、こんなに疲れを感じたのは初めてだった。
確かに、私の体には何か異常があった。恐怖とパニックが内側から込み上げてくるのを止められなかった。私の体はこんなに弱くなかったはずだ。否定的な感情を押しのけ、深くゆっくりと呼吸をし、かかりつけ医のクリニックがある左側に曲がった。
受付の女性が笑顔で迎えてくれた。「フェニックスさん、タラ先生がお待ちです」と彼女は立ち上がって私に声をかけた。
クリニックには私以外の患者はいなかった。自分の状態が心配で、開院直後という早い時間に来てしまったのだろう。
「少しお掛けになってください」と彼女はソファを指差した。私はその通りにした。そうせざるを得なかった。階段を上った疲れで膝が痛んでいた。しばらく休ませないと、膝が崩れそうな感じがした。
受付の女性はドアの向こうに消えた。ほんの数秒後、彼女は戻ってきた。「お入りいただけます」と言った。
私は力を振り絞って心地よいソファから立ち上がり、タラ先生のオフィスに入った。後ろでドアが閉まる音がした。
「どうぞお座りください、フェニックスさん」と彼女は診察机の前の椅子を指差した。私は言われた通りにした。
「私、死ぬんでしょうか、先生?」という質問が、止める間もなく口から飛び出した。突拍子もない質問だったが、真実を知る権利はあった。
「4ヶ月ね」とタラ先生は手にある検査結果を見ながら、ぼんやりとつぶやいた。
激しい恐怖が心臓を掴み、気道が締め付けられ、突然呼吸が困難になった。支えを求めて机を掴んだ指が青ざめていった。
「あと4ヶ月しか生きられないんですか?」私は最悪の事態を予想して声を上げた。「がんですか?」と付け加えた。