「ベア、とても似合ってるわ!制服がよく似合うわね」エリサが私の後ろから声を上げました。
思いがけない褒め言葉に頬が赤くなりました。「ありがとう、リス」と答えて、鏡から目を離し、彼女の方へ歩み寄りました。
フェイス・ヴィエンヌが小さな手を振り、その明るい青い目が私の目と合いました。なんて可愛らしい子なんでしょう。一緒に学校に連れて行けたらいいのに。私は落胆して、ため息をつきました。
彼女の可愛らしい唇が、エースを思い出させるような眩しい笑顔に変わりました。それだけで私の沈んだ気分は持ち上がりました。娘が抱っこをせがむように両手を上げた時、私の中に優しさが溢れました。その衝動を抑えることができず、私は彼女を腕に抱き上げました。
「可愛い子ね」と私は冗談めかして言い、彼女の上向きの鼻に優しくキスをしました。フェイス・ヴィエンヌは返事として小さな指で私の頬を撫でました。「ママとパパが学校に連れて行けたらいいのに。でも残念ながら、大学には赤ちゃんを連れて行くことができないの。だから私たちが戻ってくるまで待っていてね。ステラおばさんとリサおばさんが、私たちがいない間、あなたのことをよく面倒見てくれるわ。
しばらくの間、プリンセス、会えなくなるけど。でも心配しないで赤ちゃん、できるだけ早く戻ってくるから」
フェイスは、私の言葉を理解したかのように笑い、もう一度頬を撫でて、大丈夫だと言っているかのようでした。
「リス、学生集会には出ないの?」私はフェイス・ヴィエンヌから目を離して、親友を見ました。
「いいえ、この夏は先行授業があるから、来週まで大学には戻らないの。ハーベイ大学へようこそ、ベア。今日から正式に仲間の一員よ」
「試験に合格してないのに、そんなに興奮しないでよ」と私は自分の失望を隠しながら答えました。
エリサは口を開きかけましたが、考えを自分の中に留めることにしたようでした。代わりに、私に謎めいた笑顔を向けました。その笑顔が何を意味するのか、私は考え込んでしまいました。
「もう行かなきゃね。急がないと遅れちゃうわ。あなたのキングが既にドアの外で待ってるわよ」と彼女は耳まで届く笑顔で言いました。私をからかう彼女の目も輝いていました。