この世界で最高の気持ち
それは長い間
バラバラに崩れ去っていくのを
見続けた後で
ようやく全てが
うまく収まっていくのを見ることだ。
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「おはよう、寝坊助さん。起きる時間よ」
耳元で優しい声が囁き、私を穏やかな眠りから覚ました。うめき声を上げながら、私は声のする方向から顔をそらし、枕に顔を埋めた。
「ママ、起きて…」もう一つの甘い声が反対の耳元で囁いた。「今日はママのウェディングドレスを見に行くんでしょ」
また一つうめき声が漏れた。目を少し開けたものの、開いたベネチアンブラインドから差し込む眩しい光に、すぐにまた目を閉じた。
「もう少し後でね、ハニー…ママにあと20分ちょうだい。約束するわ、起きて約束の時間に間に合うように準備するから」私は眠そうにつぶやき、彼らが立ち去ってくれることを願った。
長い沈黙が続いた。抗議の声が聞こえないことに安堵感が広がった。満足のため息をつきながら、昨夜失った睡眠を取り戻そうと枕に顔を埋めた。
まだ起きられないのはエースのせいだった。私たちは一晩中ベッドで愛し合い、失われた時間を取り戻そうとしていた。眠りについたのは夜明け前だった。今更遅く起きたことを責められる筋合いはない。
「起きて、愛しい人…」エースが耳たぶに囁きかけた。彼の熱い息が耳をくすぐった。
「あと5分」私はつぶやいた。
彼は笑いながら首筋に鼻を埋めた。「起きないなら、別の方法で起こすことになるよ」彼は冗談めかして言い、突然脇の下をくすぐり始めた。私の目は驚きで見開かれた。叫び声が唇から漏れた。
「エース!」
ヴィエンは、私がベッドから飛び起き、枕を掴んでエースに投げつけるのを見て笑った。彼は肩を震わせながら笑いながら私を見つめていた。頭に当たる前に枕をキャッチし、私の手の届かない場所に置いた。
「寝過ぎだよ、愛しい人」彼は壁掛け時計を指差しながら言った。私は彼の手の方を見て時間を確認した。もう10時を過ぎていた。現実を理解して目が見開いた。寝過ぎてしまった。
私はベッドから急いで出て、よろよろと立ち上がった。最後の眠気も消え去った。一瞬にして完全に目が覚めた。
「あぁ、もう」私は戸棚から清潔なタオルを取り出しながらつぶやいた。「10分で準備するわ」私は彼らに告げ、急いでバスルームに入って素早くシャワーを浴びた。