私は喉の中の塊を飲み込んだ。唇に笑顔を浮かべながら、顎を上げて群衆に向き合った。
予想通り、ルーカスと私が通路を通って誕生日の主役に挨拶に行くと、部屋中から冷たい視線を受けた。気にしないふりをして、私は笑顔を更に広げた。
今や誰もが私を悪魔の子のように憎しみの目で見ることができるだろうが、私は彼らの考えを気にしないことを示し続けるつもりだ。過去に間違いを犯したことは認めるし、それらを正そうとしている。
もはや彼らの意見など私には重要ではない。
夫に注意を向けると、彼がまっすぐ前を見ているのが分かった。その視線を追うと、すぐに彼の姉の姿が目に入った。メアリー・テレーズは黒いベールと同じ色のゆったりとしたチュニックドレスを着ている唯一の人物だったため、群衆の中でも簡単に見つけることができた。