第427章 私と一緒に死んでくれますか

江口侑樹は園田円香のように意識を失って気絶するほどではなかったが、この薬の粉は確かに彼を目眩がして手足が弱くなるようにした。

さらに彼はまだ園田円香と園田智則を守らなければならなかったので、一時的に数人の大男たちと対抗することができなかった。

大男たちは手際よく江口侑樹と園田円香の二人を背中合わせに縛り上げた。ロープは太く、堅く結ばれていた。

園田智則はまだ気を失ったまま、脇に置かれていた。

すぐに、大男たちは箱を持ってきて、その中から黒い物体を取り出した。

江口侑樹がそれを見ると、黒い瞳孔がわずかに縮んだ。

それは——爆弾だった。

彼は唇の端をゆがめ、冷笑には多くの意味が込められていた。

九条叔父さんは彼がまだ平然としているのを見て、思わず言った。「江川社長、この爆弾が一度起動すると、あなたには30分の命しかありませんよ。」

「その時、あなたとあなたの奥様、お子さんは、家族三人で海に遊びに行って事故で亡くなったということになるでしょう。」

「江川グループはあなたがいなくなり、後継者もいなくなれば、老夫人一人だけが残ります。彼女は体が弱く、大きなグループを支えることはできません。そうなれば、ご主人様は当主の身分で、正当に江川グループを引き継ぎ、統一を達成するでしょう。」

「あなたはずっと知っていたはずです。たとえあなたがご主人様と協力しなくても、ご主人様は江川グループを本家に戻すことができます。せいぜい時間がかかるだけです。しかし、ご主人様が主人格に対処するのに何年もかけられるなら、彼に最も欠けていないのは時間です。」

「彼はただあなたを特別扱いし、あなたを彼の後継者として育てたかっただけなのに、あなたは恩知らずにも一人の女性のために彼に逆らった。ご主人様はとても失望していますよ。」

少し間を置いて、九条叔父さんは続けた。「ご主人様は、あなたに最後のチャンスを与えると言っています。あなたが園田円香と園田智則を諦めると言うだけで、あなたは私たちと一緒にここを離れることができます。」

つまり、園田円香と園田智則をここに残し、30分後に爆弾が彼らを粉々に吹き飛ばすということだ。

九条叔父さんは携帯電話を取り出し、江口侑樹に向かって振った。「江川社長、ご主人様に電話をかけるかどうかは、あなた次第です。」