木野お婆さんは買い物を済ませると、そのまま帰っていった。
道中、団地の顔見知りのお年寄りたちと出会い、互いに挨拶を交わした。
彼女がこんな早くに買い物から戻ってくるのを見て、不思議そうに尋ねた。「あれ、木野さん、買い物が早いですね?たった今出かけたばかりじゃないですか?」
木野お婆さんは笑いながら答えた。「団地を出たところで、三輪車で野菜を売っている若い娘を見かけたので、少し買って帰ってきたのよ。」
草刈お婆さんはエコバッグの中の野菜を覗き込んで、笑顔で言った。「この野菜、とても新鮮ね。一斤いくらだったの?」
木野お婆さんは淡々と答えた。「白菜が一個15元、なすびが一本2元、ほうれん草が一斤15元、それにこの唐辛子が一斤20元よ。」
「なんですって?そんなに高いの!」周りのお年寄りたちはその高額な野菜の値段を聞いて、とても驚いた。