安室始の四人は子供たちと一緒に山に牛の放牧に行った時、華ちゃんと宏が本当に賢いことに気づいた。
畑の村人たちが育てた作物は食べず、道端の草だけを食べていた。
しかし、鈴木輝は華ちゃんと宏を山に連れて行って放牧させた。
山に着くと、安室始たち三人は多くの面白いものを見つけた。
例えば、木の上には多くの鳥の巣があり、山には野生のキノコや果物がたくさんあった。
「あれ、これは何のキノコだろう?どうしてこんなに綺麗なの?」安室始は鮮やかな色の赤いキノコを見つけた。「赤くて、本当に綺麗だね。食べられるのかな?」
彼らの傍にいた鈴木輝は目を回して言った。「毒死したくないなら、持って帰って食べてみたらいいよ!」そう言って、軽蔑的な目で続けた。「このキノコは色が鮮やかなほど毒性が強いって知らないの?僕の従兄の同級生なのに、こんな常識も知らないなんて、先生が教えてる時に寝てたの?」